1998

公開した後に書き足すことが多々あります。

『アルプスの少女ハイジ』感想 16-20話

16話 

 OP、16回見ても、ペーターの笑顔が可愛くてしかたがない。

 落とし穴を見破るヨーゼフは賢いし、無意識に落とし穴の前で止まるペーターもペーターらしいし、忘れて自分で落ちるハイジもハイジらしい。3年の月日はどこへやら。大きさも変わらないし、おじいさんもヨーゼフも老いたところを見せない!いったいいくつなのだろう。ペーターに落とし穴に落ちてもらおうと待っているおじいさんとハイジの後ろで手を組んでいる姿が同じところに、年月を感じるくらい。

 ヤギやヨーゼフと一緒に暮らしていれば幸せなんだ、分かるかい?と聞かれて、ううん分からないわ、と答えるハイジは素直だな。手紙を読めるのだから、おじいさんは学校に行ったのだろうと思っていたが、やっぱり通ってたんだな。手紙を焼いてしまうおじいさんは外界とのコミュニケーションを絶つ人物で、村(町じゃなく村だったのか)の人々と円滑なコミュニケーションを取るつもりがないらしい。おじいさんがよくてもハイジはどうだろうな。人々の間を飛び回る子どものようにも思えるが。

 

17話

 牧師さんとはコミュニケーションを取ることができるんだね。おじいさんも。おじいさんと牧師さんが話している時、おじいさんの後ろの窓を開け放ち、その窓の向こうにハイジとヨーゼフが遊んでいる様子が見えるショット良いな。自然の中で遊んでいるのだから解放感があると思いきや、フレーム内に閉じ込められている感じ。牧師さんも同じショット内にいるのだから、牧師さんの視点ショットではないが、彼にとってはハイジが囲われているように思えることを示しているような。

 デーテの服の裾が長くて箒になってしまう描写も上手いなと思った。

 ついに次はフランクフルトか。つらいだろうな。

 

18話

 おじいさんが考える幸せもデーテが考えるおとぎ話のような幸せも、どっちもよく分かってしまう辛さよ。ペーターがやってきた時のおじいさんの第一声の弱さがすごかったな。おじいさんもペーターのおばあさんも高齢だろうから、あんまりショックを与えると死んでしまうよ………生きているうちに帰ってくるのだ。ペーターはもっと強がるかと思ってた。泣きながら走り、山でハイジの名前を叫ぶとは。

 帽子を被ったり、脱いだり、いじったりでハイジの気持ちを表してたな。

 冒頭の和楽器の音楽がなんだか『平家物語』みたいだったな。

 

19話 

 フランクフルト編長そうだな。ロッテンマイヤーさんとハイジのやり取りは面白いのだが、おじいさんたちのことを考えると胸が痛むよ。汽車で流れたハイジの涙を知ったらおじいさんは嬉しさありつつ、ものすごく怒るだろうな。

 

20話

 走りながら山に戻る幻想を見るところは良かったな。壁にぶつかって、現実に戻った時の間も良かった。クララにあんなこと言われたら戻れないよなあ。でもわたしハイジだわっていう感じのところも良い。