1998

公開した後に書き足すことが多々あります。

『アルプスの少女ハイジ』感想 6-10話

アルプスの少女ハイジ』の感想。

6話

 見ているとどうしても『赤毛のアン』と比べてしまうのだけど、ハイジがヤギの乳しぼりができるようになっておじいさんに見せる場面とか、マリラだったら絞りすぎだとか何か言うだろうなと思った。キャンディー棒だって、アンがなめていい?って聞いたら夕食の後にとか言うだろうなとか。私の中にアンだけじゃなく、マリラも根付いているみたい。

 田舎はこそこそと監視されているのだろうなと思ってしまうシーンが今回は多かったな。監視している側は良いと思ってしてるんだろうから厄介。太陽を見上げた時のペーターの表情が良い。ペーターは奥行きがあるのに、ハイジは出来過ぎていてなんだか平面的な気がしてしまうなと思っていたが、ヤギの世話を上手くできなくて泣き出すところは良かったな。

 

7話

 ハイジを見てると無性に赤毛のアンを見たくなる。なんでだろ。ハイジの感想よりアンの感想みたくなっている気が……チーズを焦がしてしまい、おじいさんに「無理だった」と言われた後、もみの木の傍でたたずむハイジがとても良いと思うと同時に、5歳が……?とも思ってしまう。度の話でも頻繁に指が4本になってるんだけど、今だったら許されないだろうな。

 

8話

 やってきた小鳥がピッチーじゃなかった時、小鳥から顔と体を背けるときの動きが良い。落胆が動きによく表れてる気がする。ペーターとハイジ最近よく喧嘩するなあ。ハイジもよく泣くし。良い子なハイジより好き。

 

9話

 動物からもおじいさんやペーターからも愛されるハイジが、ヨーゼフにはこけにされている感じが良い。後ろ足で雪をかけられている姿とか。鈴の音が聞こえ始めて、雪の中を跳ねるユキちゃんの映像になるところとか、学校でペーターのことを笑っている児童の声にハイジの笑い声が重なり始めるところとかうまいなーと思ったり。

 ハイジの寝てる場所、絶対寒い。どうしてもペーターが可愛く思えてしまうので、雪まみれになったペーターも可愛い。

 

10話

 ハイジを肩に乗せて雪道を登れるおじいさん、すごい。「あのアルムおんじがねえ」と言われてるけど、おじいさんは過去どんな振る舞いをしてきたのかすごく気になる。ペーターの家の荒れ具合を見るとおじいさんは一人で家を保っているのが分かって、いくらハイジが「良い子」だからと言って5歳児を育てるのは大変なはずだから、おじいさんのハウスキーピングとハイジの世話をどんな風にやっているかも見てみたい。

 ハイジってものすごく愛される存在なんだな。おじいさんもハイジが言い出したなら、ペーターの家を直すことも厭わない。愛されると同時に人びとを繋ぐ存在でもあるのか。雪の上を歩く時の足音も丁寧につけてあってさすがだなあと。